心だけGAKIのまま

2004年からはてなダイアリーにお世話になっております。元は「永遠の少年から大人への階段」というタイトルで気ままに書いてきましたが、2019年春のはてなダイアリー終了に伴い、「はてなブログ」に移行しました。2018.11.15に移行完了。

車椅子

koronning2011-09-04

入院での生活は、寝返りすることができず、辛かった。だから歩くこともままならず、車椅子でトイレやロビーに行ったりした。

車椅子での生活は、自分の世界を変えた。目線がまず違うこと。車椅子専用のエレベーターボタンが使えることが特権。だけど、通常使っていたエレベーターボタンの押しづらいこと。当たり前だったことがとても大変だった。

リハビリもかねて、病院前にあるコンビニに歩いていくことも21日からやった。
その翌日の22日。ロビー前に車椅子を止めて、ビッコ引きながらコンビにまで歩いた。mintiaを5.6個買って、帰ってきたらロビーに「先輩方」がタバコを吸っていたので、前日書いた、K君に2.3個mintiaをあげた。そのときの会話、

先輩(以下:先)「この車椅子誰かが脱走下のかと思った」
僕「これ、自分のですよ」
一同大笑い。
僕「リハビリもかねてコンビにまでゆっくり歩いているんですよ。でもこんな感じだったらメイン道路だったら、確実に死にますね」
一同大笑い。

そんなやりとりをした。

車椅子に乗って思ったこと。とてもみんなが親切にしてくれた。「何階行きますか?」ロビーの道を空けてくれたり。その心意気がとてもうれしかった。だけど、
後ろに僕がいるのに、まったく退こうとしないおばはんがいたり、腹が立った。

母親が見舞いに来る時、よく車椅子に座って、ロビー外でタバコを吸っていた。
僕いわく、「ハチ公みたい」と思った。だけど、まったく可愛げがない。なぜなら、患者の癖にタバコをふかして、飼い主(母親)を待っているのではなく、自由気ままな感じだからである。

朝6時に起床だが、その前からロビーの椅子だの付近のトイレ、床など、雑巾掛けをしていた。何かとてもうれしく、ほっとする場面だった。てっきり、職員がやっているのかと思ったらそうでもないらしい。大人の社会科見学をしていた気分だった。
見えないところで努力している人がいるから風紀が保たれるのだなぁ・・・。とつくづく感じた。

最後に。入院生活は二度としたくない。そのためには自己管理をしっかりしないといけない。これが生涯の目標。病院を知らないまま、生涯を終えるのもまったく悪くない。

写真は車椅子の僕。じゃぁまたね。